社会医療法人 近森会 近森病院附属看護学校

解剖生理学

非常勤講師

川井 和哉

社会医療法人近森会 理事
近森病院 院長
ハートセンター長
循環器内科/医師

最も大切な基礎となる学問

ご存じのように心臓は全身に血液を送るポンプです。生まれてから生涯にわたり、1日10万回の拍動を繰り返しています。人体の素晴らしさを感じませんか?この膨大な仕事量を支えるため、最適な構造を心臓はしています。
解剖学と生理学では、人体の「構造」と「機能」を学びます。医療職にとって最も大切な基礎となる学問です。「機能的な形」や「理にかなった動き」は美しいと思います。構造と機能は表裏一体であり、病気や病態を理解する上でも重要です。
臨床現場に出ると、様々な病気を持った患者さんが相手です。私は循環器内科医として、心臓病の患者さんの診療に日々奮闘しています。病態を考え、起こりうる合併症を予測し対応していきます。同じ病気でも症状や病態は千差万別です。体に起きていることを理解していないと応用がききません。まさに、これが解剖生理学を学ぶ理由です。さあ、未来のスーパーナースたち、これから一緒に学んでいきましょう。

薬理学

非常勤講師

筒井 由佳

近森病院 薬剤部 部長
薬剤師

薬物の適正使用を
看護に生かしましょう

治療を行う上で薬物を切り離すことはできません。そして薬物の開発は日進月歩。薬物治療はより高度化し、医師や薬剤師だけでなく患者に接する機会の多い看護師が薬物療法に果たす役割も大きくなっています。薬理学は薬物が生体に与える影響を中心に学ぶ学問であり、薬物を有効かつ安全に使用するための基礎となるものです。ただカタカナばかりの薬物名は馴染みがなく、体の中で起こる薬物の作用機序は複雑でイメージしにくいため、どうしても敬遠されがちです。しかし、なぜ解熱鎮痛剤で熱が下がり痛みが和らぐのか、なぜ抗アレルギー剤を内服すると眠くなるのか、誰もが一度は経験した薬物の効果や副作用を科学的に考えることからスタートし、薬理学に親しみを持ち、そして看護師になってからも薬物に興味を持ち続けて欲しいと願っています。薬効と副作用の関係を薬理学で考え、薬剤適正使用を看護に生かせるように一緒に学んでいきましょう。

Student’s Voice

解剖・病態生理学は看護の基礎知識となる

2020年度入学

人体の構造と機能について学ぶ解剖生理学で得た知識を基に、病態生理学では実際の疾患を学んでいきます。授業では、初めて聞く専門的な言葉が多いため、初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、授業をしてくださる臨床の先生方が実際の写真や事例を用いて丁寧に教えてくださるので、病気をイメージしやすく、わかりやすく授業を受けることができます。テスト範囲は広く、覚えることも多いですが、友人に相談したりクラス全員で助け合うことで乗り越えています。看護をするうえで解剖生理学や病態生理学の知識は欠かせません。疾患を理解することで患者さんのニーズに合わせた適切なケアを行うことができます。知識があればあるほど患者さんへの看護の幅が広がるし、自分の自信にもつながります。教科書に載っていることだけでなく、多くの患者さんを診ている臨床の先生方の授業を受けることができるため、病気をより身近に感じ、理解しやすく、学べるのがこの学校の魅力だと思います。

臨地実習

社会医療法人 近森会 近森病院附属看護学校

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